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反抗シーズン

2020.05.20
マロ栗山

夜、ベランダにて洗濯を敢行していた最中、我が家の向かいの家の2階より言い争いが聞こえてきた。思春期の娘とその母親のバトル。どうやら娘が勉強するやらしないやら云々かんぬんの、親子定番の口論の模様。洗濯物を干しながら、その世代闘争に私の耳はくぎづけ。
まずは娘が先手を取り、母親に若さを武器に思いのたけをぶつけてくる。元々男に比べ腕力に劣る女は、口での争い、口撃が非常に達者であるが、反抗期の娘は特にその鋭さはまるで業物の日本刀のようである。とにかく早口で一気にまくし立て、主導権を握ろうとする。
しかし若さ故、そのボキャブラリの未熟さはいかんともしがたく、次第に人生経験豊富な母親にペースを握られ、発言の勢い、発言数ともに激減。その期を逃さず、これまで優しく諭すような言い方をしていた母親が豹変。この娘の母親だとわかるようなマシンガンのような早口口撃で娘の言動を全否定。娘にそれを跳ね返す技量、気力はなく、あえなく号泣KO。約5分間の死闘であったが、いや、いつも夜中に洗濯物を干す間というのは、非常に孤独感に苛まれるのだが、今日は一人ではないと強く感じた。こういう争いはウェルカムである。是非とも娘のリベンジに期待したい。

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