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プロローグ

2015.11.29
yamayuu

寒空が広がる正午すぎ

僕は

ワクワクと焦りがごちゃ混ぜになった
気持ちで厨房に立っていた。

その日は初めて紫焔と言う団体を観戦
しに行く日だった。

ぼくの母親は通天閣のふもとに立ち飲み屋を
きりもりしており

時折

僕はたまに手伝いをしに行っていた。
その日はぼくの当番であり
厨房で豚の角煮を仕込んでいた。

1週間くらい前

常連客のしげちゃん〈仮名〉に
『せがれ!プロレス好きなら見に連れったるわ!府立で試合あるから』


『ありがとうございます!いきます!』

威勢よく言ったが


正直に紫焔ってゆう団体を
僕は知らなかった。

不思議なもので

誘われてから
新世界のいたるところに
ポスターが貼ってある事に気づいた。

『総帥えっちゃん、、、、
タイガーハート、、、
おっ!男色ディーノ、、、、、』

どんな団体なんやろ?

いろんな思いをはせながら

当日

厨房で豚の角煮を仕込んでたのだ。

ただ
この日は
手伝いを抜け出して
プロレスを観に行くなんて
母親に言っておらず

『そんなん行くなら店手伝い!!』

っと

反対されたら
どうしよかと
ワクワクと焦りが
混在してたのである。

試合開始時間が近づく中

そんな時に

母親があらわれた


『プロレスしげちゃん〈仮名〉に
誘われたから観に行ってくるわ!!』

『仕込みちゃんとしたんかいな?』


『やったよ!んじゃ行ってくるわ!』
っと二言目に何を言われるのか怖いので

間髪入れず

豚の角煮の甘辛のにおいを立ち込める

店を飛び出すのであった


次回につづく

プロローグ」への1件のフィードバック

  1. ばにら より:

    拝読しました!続きを早く読みたいよ!(´▽`*)

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