マロじゃ。前からずっと言うておるように、私は月曜日が休みの事が多いんじゃ。故に、日曜日の夜は、同じく月曜日が休みの倉内、材井の神戸軍団との晩餐が頻繁に予定されておる故、早速倉内に連絡を取ろうとしておった矢先、材井よりゴールデンウイークは仕事全戦参戦決定のバッドニュースが入り予定が大幅に狂い出し、気分を害したわい。どうしたものかと思うたが、ここで助っ人が一人参戦。私の弟子であり、OWFではその破天荒な風貌と獰猛な性格で、ヒール(悪役)としての地位を確立した、「岸和田のだんじり男」苺谷みるくじゃ。名前はかわいらしいが、その容姿とのギャップは壮絶じゃぞ。内山理名かと思うておったらあのデブの内山じゃったくらいの衝撃じゃ。
むう、かなり訳のわからぬ例えをしてしまいここは猛省する所じゃのう。全く良い例えが思いつかず気分を害したわい。まあとにかくそんな我が弟子、みるくとは久しぶりの対面じゃわい。奴も日本橋界隈にて、いかがわしいDVDの販売に精を出しておる毎日じゃし、お互い忙しいビジーな働きマンじゃしのう。ここはまだベルトを保持し続けておるタッグチームらしくコミュニケーションを取っておかねばならぬし、良い機会じゃ。仕事上がりの遅いみるくには、直接神戸は元町に来るよう通達し、私はひと足早く「洗い立ての」愛機にて倉内邸へ。
そして待つ事役2時間。もう私も倉内も空腹にて気がふれる寸前じゃわい。最近日曜日夜から月曜日にかけて異常なまでに胃が溶かすべき食材を欲して酸の大量分泌を敢行し、更に明らかに胃のサイズが巨大化する、倉内いわく「馬鹿胃」の休日限定胃の登場により、目が霞んで非常に危うい状況じゃわい。
そして目の前の倉内が食材に見えてきたその刹那、命の電話が鳴り、我にかえったのじゃ。
早速阪神元町までみるくを迎えに行く私と倉内。すると、このお洒落な元町の景観にそぐわぬ無骨な感じの、明らかにゲームのキャラクターにでも出てきそうな巨大な物体が、駅近くで座り混んでおった。
苺谷みるく、神戸(元町)初見参じゃ。