ひな祭りロック!の巻
好きなそれいけは岩清水。上田馬之骨でございます。というわけで、古本屋で遂に手に入れたのはそれいけ岩清水。1・2の三四郎に出てくる格闘部の部員である、岩清水健太郎の兄である、岩清水金太郎の物語。金太郎が幼い時に出会ったビキニの女の子のおしりに、岩清水の印鑑を押す所から始まる。そして印鑑を押されたことで男に振られ続ける美紀がサブ主人公のようなもので、責任を取る形でトントン拍子で結婚してしまい、そこから奇妙な岩清水家での生活が始まるというもの。いかにも小林まこと調のギャグ漫画なので是非読んで欲しい。今なら電子書籍化もしているそうだ。また、この岩清水の2巻には、小林まことのデビュー読み切り作、格闘三兄弟も収録されている。これは私もしらなくて、青春少年マガジンが初収録だと思っていたのだが、なんと再録だったのだ。こちらも1・2の三四郎の原型となった名作なので、是非読んで欲しい。
というわけで今回は、小林まこと先生の作品について語りたい。というのも、岩清水を読んだことで、蔵書である1・2の三四郎2を引っ張り出してきたのだが、これがまあ面白い。テンポも良くて、読むのが止まらないのだ。前作では、無理のある週刊連載と、遅筆なことが相まって、完全な手抜き回が存在しており、その分少し読みづらい部分があるのだが、2では隔週連載ということもあり、非常にクオリティは高い。全6巻という短い構成ではあるが、本当に中身が詰まっている。そして時代背景にも注目だ。1ではメジャー団体の話だったが、2ではインディー団体の話がメイン。これがとてもリアルなのだ。今では私もプロレス団体の中の人になって、さらに話の出来の良さを実感している。
ただ、元メジャーの選手がインディーで名を挙げて、メジャーのトップに勝つというところは、作り話だなあとは思う。だが、それがいいのだ。実に夢がある。今や、色んな媒体があって、プロの選手が暴露話を披露したり、プロレスのリアルが伝わると同時に、夢も失われた時代になったといっても過言ではない。実際、その数年後には、プロレス暗黒期も訪れるわけだ。その暗黒期だったからこそ、次作となる格闘探偵団では、総合のネタから始まるが、話の中でプロレスがフューチャーされることはない。だが、それでも三四郎たちの魅力のある格闘シーンなどは実に見ごたえがある。遅筆家という弱点もあるが、話の作り方はさすが小林まこと先生である。
ちなみに馬のお気に入りは当然、What’s Michael? だ。ねこがいい。そしてちくわしか持ってねえ。
つづく
【次回予告】
もぐら番長、ヒミズに出会う。
次回「英雄は、風の中で眠る 」にご期待ください。





