三匹の用心棒の巻

 好きなタイガーはロイド。上田馬之骨でございます。さて先日、4代目タイガーマスク選手が引退を宣言したということで、プロレス界で話題になったわけだが、デビューしてもう30年もたっていたか。私は当時、週刊ゴングを購読していたので、記憶がある。なんせ、佐山聡選手の直弟子でデビューの時点で、既にタイガーマスクという特殊な選手だった。みちのくプロレスでデビューして、途中で新日本プロレスに移籍するも、デビューから引退まで一貫して同じマスクマンというのは、日本では珍しいのではないか。

 このブログでは何度か触れている、プロレスラーの引退についてだが、プロレスラーが引退する大きな理由は主に二つ。身体的な問題と、経済的な問題である。まずは身体的な問題。これは要はケガであったり、老衰だったりする。4代目タイガーマスク選手も、タイガーマスクの動きができなくなったのが引退理由だという。しかし、この問題は解決してしまえば復帰してしまいがちなのが、プロレスの世界。超がつくような有名選手ですら、現役復帰があり得るのだ。

 そしてもう一つの経済的な問題だが、これは若い選手の引退理由として多い。やはりプロレスで食っていくということが、今の世の中では難しいのだ。いわゆる若手の有望株が突然引退するというパターンは、これに起因することが多いという。ケガもしてないのに、なぜ引退するのかとなると、こういうことなんだろう。このパターンの選手は基本復帰がないので、本当に惜しい辞め方といえる。

 そして私の話になるが、基本的には引退なんてものは考えていない。だが以前にもお伝えした通り、廃業勧告を受けることはしばしばある。ということは、試合が組まれなくなれば、引退ということになりかねないのだ。いくら現役を主張しても、試合がなければただの人なのである。今の所、ケガもないし、そもそもプロレスで食う気もないので、引退する理由もない。じゃあいつ引退するのかだが、これも特にない。現にカラダも動いているし、年をとっても今の試合数だと、消耗もそんなにないので、気持ちの続く限りはできるのかなと思っている。

 というわけで、今回はレスラーの引退について語った。レスラーの引退といえば、アントンの道が有名だが、あれは一休和尚の言葉であり、その前に言った、「人は歩みを止めたときに、そして挑戦をあきらめたときに年老いていくのだと思います。」が今となっては心に染みる。プロレスラーを辞めたからと言っても、人間を辞めたわけではない。アントンは引退こそしたけど、死ぬまで挑戦を諦めなかった。だから、アントンこそが死ぬまでプロレスラーだったのだと言える。私も死ぬその日まで、プロレスラーでありたい。

つづく

【次回予告】
遅刻魔返上?もぐら番長、原付免許を取る!
次回、「国際ダイヤモンド保安機構」にご期待ください。

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