ときめき変態クラブの巻
外来種にドラグスレイブ!上田馬之骨でございます。最近知ったのだが、超有名声優で、閣下の愛称でおなじみの林原めぐみが御年58歳ということで、驚きを隠せない。さらには歌手の森口博子も57歳ということで、日本の50代がどれほど若いのかと言う事に、最近驚きが連続している。
紫焔にも50代はいるが、みんな元気だ。タイガーハートは言わずもがなだし、尾久さんもそうだし、ジョーカー冬木もあんな体型で不摂生してるが、国体経験は伊達ではなく、レスリングは上手いし、ちゃんと動いているのが凄い。体重は100キロを超えると、急に動けなくなるのだが、冬木が60前であれだけ動けてるのは、すごいことなのよ。私は年齢非公開だが、決して若いわけではない。今の所故障はないが、そう長くはやれないだろう。なんなら引退する前に、リングから消える可能性もある。
リングで生き残るためには、流れに乗らなければならない。今の紫焔の色からすると、自分は染まりきっていないというか、浮いている状態である。ジャンプで受けるのはバトル漫画なのに、ギャグ漫画を書き続けている状態だ。編集からテコ入れを要求されるが、変化ができず、同じことを繰り返している。ジャンプならとっくに打ち切りだ。プロレスに例えれば、UWFにおけるマッハ隼人である。UWFとは日本初の格闘技色の強い団体なのだが、そこにいたマッハ隼人は、バリバリに普通のプロレスをやっていた。なんならメキシコのスタイルでやっていた。当然浮いていたのだが、客も客でそれを逆に求めていた所はある。しかし、今の自分のスタイルは、客の需要に応えているわけではなく、それしかできないだけなのである。
紫焔という団体は、学生プロレスが母体だから、スタイルも何もない所からスタートはしているのだが、団体が大きくなって、ローカルインディー化すると当然要求されるのは、ルチャリブレである。日本のローカルインディーの走りがみちのくプロレスであり、それが分かれて大阪プロレスが生まれ、大阪に日本式ルチャリブレが根付くことになった。そして紫焔のレスラーにも、大阪プロレスのプロレス教室生がいるぐらい、ルチャリブレが標準となった。今の紫焔は、どちらかといえば、ルチャリブレ団体の位置づけにあると思う。だから、ルチャをしないといけない。しかし頭と体が追いつかない。昔から見てきたプロレスがあまりにも染みつき過ぎて、全く抜けないのである。
紫焔で10年以上プロレスを続けていて、このタイミングで大きな壁にぶち当たってしまったわけだが、プロレスが見世物である以上、大衆に迎合する必要はある。そして馬として今までやってきた10年以上のキャリアの価値はゼロに等しいということ。今後もプロレスを続けるなら、近々、大きな変化を強いられることになるだろう。正直、自分の位置づけは剛竜馬みたいな個性派でいいと思っているのだが、団体やお客さんが求めてない以上は、考え直す必要があるのだろう。プロレスって難しいね。
つづく
【次回予告】
消えた揚げパン?もぐら番長、盗難に遭う。
次回「ナチス鉤十字章は錆びず」にご期待ください。