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Oの遺伝子

2021.02.19
マロ栗山

俺はレスラーでありながら普段は社会人でもある故、身だしなみは整えておかねばならない。たまに試合でも披露しておるが、普段はバリカタのジェルを使いスプレーでガッチリ固めてオールバックにしておるのだが、ジェルを切らしてしまい、買い足しもしておらんかった。ハテどうしたもんかと思い、試合の際に整髪で使用しておるワックスがあったのうとも思うたが、朝の貴重な時間にわざわざ試合用のキャリーケースから引っ張り出してくるのも面倒臭いのう。
そこで思い出したのが、この間、驚安の殿堂を謳う某メジャー系ディスカウントストアにて、200円で販売しておった激安ワックスを購入しておったと言う事である。
見れば、おう、洗面台の目の届く位置にしれっと鎮座しておるではないか。普段はおらんのに必要な時にはしれっと側におる、蒼天航路の荀攸みたいな奴じゃのう。憎い奴じゃ。その意気やよし、その気概を買って早速これを使おうと思い立ったが運の尽き。深く考えずに頭にワックスを塗り塗りすると、なんということでしょう。毛髪がみるみるうちに銀色に変化していくではないか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あっという間に銀髪の初老が完成した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

気分を害したわい。

 

 

 

 

 

 

 


いや一瞬でどんだけ老け込んでんねん。

 

 

 

 

 

 

 

「いやーすみません。一晩で急速に老化が進行してしまいましたー」

 

 

 

 

 

 

なんぞこんな言い訳通用するわけねえやろ。
こんなフレッドブラッシーみたいな頭で出社した日には始末書どころの騒ぎでねえわ。スーツも着込んでもう今すぐにでも家出れるでって状態の、完全武装しておった装備を全て脱ぎ捨て、追い剥ぎに遭遇したが如く、生まれたままの姿になりそのまま風呂場直行。ネクタイが外れねえー。
そんで念入りに朝シャンなんかしちまったぜ時間もねえのに。なかなか取れねえんだこいつが。しかしながら昼間の10倍は貴重であるとも言っても過言では無い朝の時間。何とか服役囚ばりのカラスの行水にて、秒で風呂から射出、そして再度お着替え。ネクタイが素直に装着してくれんー、抵抗してきやがるー。


危うく遅刻ぶっかますところであった。
朝からとんだ惨劇じゃ。気分を害したわい。
後でわかったが、ようよう裏面を見てみれば、申し訳程度に、整髪料並びに毛髪着色料って書いてやがる。そんなんわかるかい。デカデカと書いとけやコンチクショー。罠じゃ、とんだ罠じゃ。
気分を害したわい。
安物買いの銭失いを身をもって体感したとある平日の早朝であった。クソ忙しい朝っぱらからどんなイベント起こすんじゃ全く。
もう、これは試合用にせんといかんのう。
気分を害したわい。

 

 

 

 


紫焔ファンの皆様御機嫌よう。

 

 

 

 

 

 

 

狼男のヘアワックス、さすがに顔覚えたわ。
早朝から狼に襲撃されたある意味1人人狼ゲームの鬼畜大帝マロ栗山です。
なんのこっちゃ。気分を害したわい。

 

 

 

 

 

前回のブログを読み返してみると、柄にもなくまともな内容に終始しており気分を害したわい。
しかしながら、紫焔の興行は今月末までねえので、プロレスの方はまだしばらくお休みである。今回のブログを執筆しておる現在、まだカードも発表されてねえし、次は本命の6人タッグのカードも俺らは組まれねえので、予想もつかねえから憶測で書きようもねえ。
はてどうしたものかのう。気分を害したわい。


てなわけで、今回は先週のついでで、俺のルーツである学生プロレスの事についてちょいと書いてみようかと思う。

俺、というか、紫焔所属のレスラーの大半が古巣である、大阪学院大学プロレス研究会ことOWF(故人)であるが、今未曾有の危機、存亡が危ぶまれておるそうな。なんかOWFだけでなく、関西はおろか中京地方などの各地域の学生プロレスが極めて厳しい状況とな。
てか申し訳無い。当ブログを閲覧しておる賢明な諸兄らなら、(故人)の表記でもお分かりだと思うが、既に亡き者やと思うておった。まだ首の皮一枚繋がっておったか。
俺が現役学生であった当時、もう四半世紀も前の話だが、各学年5〜6名は奇特な奴が所属しておったんだがのう(一部例外あり)。学年が途切れる事は無かったわ。
当時はKWA(故人)、関西大学が関西の最大勢力で、それに京都のRWFとDWAが並び、しのぎを削っておったわい。うちはまだ創立15年くらいの歴史はあったがまだまだ新興勢力だったからのう。
ただ当時の学生プロレスがある関西の大学って、先の関関同立、京都大学、京都産業大学くらいしか確か無くて(桃山学院大学はうちに吸収合併みたいな形になってた。ベルト持ってたんが何でか前回ブログで紹介したランバダさんやった)、後に出てきたのも、大阪府立大学や大阪市立大学と、いわゆる「知性溢れる」カシコな大学ばかりであった為、バカの受け皿が我がOWFだけであった。うちは、三国時代の曹操の如く、「唯才」を採用しており、特にどこの大学所属とかそんな縛りもなく、何なら学生でなくても良く、そんな事もあって、関西の頭のおかしい変人が集うごろつきどもの集団となっておったので、とにかく、知性の塊のような俺を除いてクレイジーな輩が跋扈しておった。
こちらも以前紹介した、1年上のスクラップ田中さんなんか、昼休みの試合で食堂のガラス割って、学生課に呼び出された時、

 


「あんな金属バット当たったくらいで簡単に割れるガラス貼るな。」

 

って逆ギレしとったのう。強化ガラス入れろってか。たかだか関西のいち私立大学の食堂にどんな要人が飯食いに来るんじゃ。伊藤さんとかも頭がかなりおかしかったが、特に1年上の代はマジで狂っておったからのう。
狂ったエピソード集めたら本が3冊くらい書けるので、今回はその一部だけ紹介しようと思うが、俺が2回生の時の会長「ドクターポーゴ」はリアルじゃねえからって受け身一切取らねえんじゃ。いつも試合後死にかけとったわ。タイガーハートのラリアット喉元にまともに食らって、赤の毒霧仕込んどったんかちゅうくらいものすごい血ヘド噴出したんは戦慄やった。技もデスマッチ仕様なので派手な技は一切使わず、DDTかパイルドライバーのみ、あとは凶器と殴る蹴る。安全靴でサッカーボールキックして(自分だけ安全なんですね)ニヤニヤ笑っとったわ。凶器もビニール傘とパイプ椅子が好物で、更には本家のポーゴよろしく鎌とか持参してたのう。家で凶器の鎌の切れ味チェックするのに毎回カーテン切り裂いておったから実家のカーテン強盗に襲われたあとみたいになっとったらしいわ。

以前紹介したリッキー太郎とは永遠のライバルで、このシングルは当時の名物やったな。人をバーナー(ちょろ焼きくん)で炙る、机上パイルドライバーで机に穴が空いてそこから頭部がコンニチワなど、もう今では出来ねえことのオンパレードやった。有刺鉄線デスマッチ、ファイヤーデスマッチなんかもさも当然のように敢行。先週も言うたが緩い時代でしたな。

まあ、当時はこの世代だけでなく全員狂っとったわ。俺はそこはOWF良心、唯一の常識人として合わせとっただけやったけどのう。

ただね、当時は全員プロレスに熱かった。
自分が生きてるって事をプロレスで証明したい奴ばっかりやったな。
学生プロレスも今みたく認知されてなくて、小馬鹿にされたりプロには嫌悪の対象やったんちゃうか。ごっこ、茶番、不真面目・・・、それが嫌で舐められたくなくてめっちゃ皆背伸びしてた。若さに任せて後先考えてなかった。毎回150%の力出しておった。消化試合なんて考えてなかった。昼休みの試合だろうが前座だろうが常に全力(あ、興行的な事は考えてましたよ、若手や前座で大技乱発はNGね)。大ダメージで昼からの授業欠場も日常茶飯事。今考えたらアブねーよね狂った思想よね。
試合もやりたくてやりたくて、無理矢理昼休み3連戦とかテスト前週の興行とか学園祭8興行とか、他大学の学園祭依頼は一切拒まず、365日プロレスの事ばかり考えておったのう。練習、トレーニング、プロレスビデオ視聴、風呂上がりには鏡で表情作りの練習・・・・。

 


てか今はそんな真の漢はおらんのか。

 

 

 

 


日々のんべんだらりと惰性で過ごしておる、特に関西エリアの大学生諸君、OWFに入れば、絶対身のある学生生活を謳歌出来る。今からでも遅くはないぞ。人生に無駄という言葉はないと、確か誰か言うとったな。気分を害したわい。
何や色んなサークル入って異性と楽しくあんな事やこんな事などと言った、何かいやらしい事なんぞイケメンでないと妄想で終わるわ。イケメンイズジャスティス、3打数5安打出せるんはイケメンだけじゃからのう。

リングで輝いたらワンチャンモテるんちゃうかとか、とっかかりはそんなんで全然良いんじゃ。素晴らしい動機じゃ。人は大義名分があれば士気が上がる。まずは大義名分を立てて行動を起こすのが大事なのじゃ。OWFはこれまで幾度も死にかけた。ウンコになる前の磯部も、もうOWF今年で終わりやと思うた10月に入ってきおったからのう。懐かしい話じゃ。ゴキブリ並みにしぶといのもOWFの真髄じゃ。これまで紡いできたものがそうそうなくなる事は無いと俺は信じてやまない。

ただ、一つだけ言わせてもらえれば、存続したいという言葉は先ハカイダー伊藤引退興行後にちょくちょく耳にしたが、ちょいと他力本願な感じが出てねえか?
後藤とかてめえで興行打ったり精力的にやってたと思うで。まあ現状を俺は知らんから好き勝手言うけどな。コロナの影響もあるし。
ただ今の感じを見てたら、後藤が蜀の姜維に見えてならん。


そら紫焔に相談したら協力はしてくれるやろ。
でも学生プロレスは学生のもの。
本丸がもうプロレスやりたくてやりたくてしょうがない、やらな死ぬくらいの熱さがねえとのう。
うーむ俺があと25年若かったらブツブツ・・・・。

これ以上書くとまた老害の嫌ごとになるので割愛するが、コロナが落ち着いたらまたあの素晴らしい舞台に、学生達が帰ってくる事を願いつつ、今回はお開きとさせていただく。
ではまた来週に。
気分を害したわい。


OWF入ってねー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

追伸
今回は俺の記憶の切り売り、ドクターポーゴ先輩をちょいと紹介しました。
これ楽で良いのう。
ネタは25年分あるからな。
困ったらまた先輩や後輩いじろっと。
当然若き日の藤原や尿介もとい洋介やバハムートのネタもあっぞ。
当然、えつや藤江、ウンコになる前の磯部、ハートのネタものう。

君は大国町TVを知っているか?

 

 

 

 

 

おい、さっき月末の興行のカード決まってねえって書いたけど、〆切直前でカード発表なっとったやんけ。
気分を害したわい。
もう面倒臭いので来週書きます。
気分を害したわい。

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