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2021.08.27
マロ栗山

「出会ってから今までの累積会話時間3時間」


つい数年前までそう言われとったが、あながち間違いでは無いと思われる。


俺は元々のう、ファイトスタイルからは想像できんと思うが、いわゆる人見知りだったんじゃ。てか人見知りどころでは無い、もはや人間不信。ゆえに、紫焔の誰じゃったか、3日おれば家族というようなフレンドリーな雰囲気は殆どちゅうか全く無く、入ったばかりの奴とのコンタクトなんぞ一切取らない。入ったばかりでいつ辞めるかもしれん輩にコミュニケーションをはかると言う、無駄な時間を割くのが心底嫌なので。

 


その頃の(うーん今でもかのう、気分を害したわい)、若手の間では、

 

 

 


「俺は半年でマロさんが口聞いてくれた」

 


「誰それはマロさんと話すのに1年かかった」

 

 

 


ちゅう会話が当たり前のようにあったんじゃ。
気分を害したわい。

 

そんなじゃから、TORU、大久保、名塩(故人)など、どうやってうちに溶け込んで来たのか全く記憶にないんじゃ。
最近入ってきた奴の事は、歳のせいか物忘れがちょいちょいある中、そこんとこはまだ辛うじて覚えがあるんじゃがな。
あ、奥野は覚えてねえわ。
アレ?谷口も結構あやふやじゃのう。
ダディはよく覚えておるぞ。

 

 

 


中でも今回の主役である男は、特に最初の記憶が無い。
まだ奴が16歳か17歳かの時やったんちゃうか。
そう、紫焔旗揚げよりももっと前、既に出会っておったのである。
懐かしいのう、アメリカ村でマットプロレスやってた時じゃのう。

 

 

 

 

 

 

 

紫焔ファンの皆様御機嫌よう。

 

 

 


当ブログを閲覧しておる賢明な諸兄ら、JJJ(トリプルジェイ)は知っておるか?
鬼畜大帝マロ栗山です。

 

 

さて、前述したその男ちゅうのが、わかっとるとは思うが今回で紫焔を「卒業」した政岡純である。
同期言うておるが大久保よりも、先のアイラブの試合で対角におったアスカよりも、ずっと政岡と同じ釜の飯食ってた時間は長いんじゃ。
しかしホンマに全くと言って良いほど会話が無かったのう。何やったら大久保が入団してきたその日で俺の5年分くらい政岡と喋っとったんちゃうか。気分を害したわい。
覚えとるところでのう、1年で会話してきた内容が、アメリカ村でプロレスする時って、何人かで車相乗りして行くんじゃが、その時、車中にて、

 

 


「マロさん、ナマステ」

 

 


だけの時あったぞ。これは当時、俺のプライベートで色々あって、インド人をとにかく忌み嫌っており、何やったらインド人のホロコーストやったろか思うくらい危険な排他的思想を持っておった時でのう、大層気分を害したのをよく覚えておるわ。どうせコレ藤江か藤原の入れ知恵やろうけどな。まーあ1年で唯一の会話がそれかいなと。ただ、現在洋介フリークスの奥野や後藤が、本人目の前にしてチュチュンチュンチュン言われへんのに比べたらまだ肝が据わっておるわ。歳も全然若い小僧やったし。

 

おっと話が脱線したのう。ホンマ当時は毎回服部が、俺は今日純くんとこれだけ話したとか言うて、会話内容をメールで送ってくる有様じゃったから、まあよっぽどだったのであろう。先日のマイクで、俺との距離が近いようで遠いみたいな事言うておったと思うが、それは俺も同感じゃ。5年、いやもっとかも知れんが、なんか心のATフィールドというやつか、見えない壁があったのう。


その理由としてもう一つ、当時、選手層も現在とは比べものにならん程、手薄な状況でありながら、試合で組むのは勿論、対戦する事も殆どなかったのである。ホンマ数えるくらいじゃ。LIBERTA前だと、ホンマ組んだの2〜3回とちゃうか。6人タッグ以上を含めても5回も組んでないで。対戦もタッグのベルト出来てからやっとまともに絡み出したんちゃうかのう。


そんな団体内別居甚だしい政岡と、ちょっとした転機があったのが、さすがにこれはいかんと俺も思うてのう、一度、飯に誘ったんじゃな。しかも通訳を入れず政岡とサシで。
当時、大久保と政岡は何とか上に食い込む為アレコレやっとったんじゃが伸び悩んでおった。上もなかなか底上げが出来ねえ状況に苛立っており結構ギスギスしてたんじゃ。まあ、ブログでこんなこと言うのもどうかと思うがまあ最後じゃし昔の話じゃしもうええやろ。行動を起こしたくてもつい上の顔色を伺うって言う、レスラーとしてはよろしくない状況。俺自身、当時の若手じゃな、の大久保や政岡がなかなか伸び悩んでおるので、ちょっと何考えてんのか興味もあった。


でもコレ向こうも警戒してたんか、三顧の礼くらいでやっと引っ張り出したんやで確か。まあ今も昔も大人気の純様とデートなんてなかなかアポイントが取れねえのはまあ当然でしょうがのうフォッフォッフォッ。


その時に色々話したのが本当の俺と政岡との出会いかもしれん。何喋ったか覚えてねえけど。気分を害したわい。
奴の希望で、梅田のカウンターしかねえ小せえうどん屋でうどん食って、そっから腰据えて話す為に純だけに純喫茶にでも移動しようか思うた矢先、狭いカウンターで急に相談おっぱじめ出したのはちょっと面食らったがな。いや茶でも飲みながら話そうやと。
こんなんデートプランやったらめっちゃNGやで。ちゃんと後々のセッティング考えてますがな。
若かったんやな、ホンマ懐かしいわ。


そっからちょっとずつ話すようになったんかのう。内容全く覚えてねえけど、腹割って話したんじゃろう多分。しかし言うても、やはり大久保やら、アスカやら、ウンコになる前の磯部やらと比べたら全然じゃったのう。当ブログでも、その関係性を自虐的にいじったタイトルがあったであろう。政岡と喋った数時間とか名塩(故人)と何時間喋った何曜日とか・・・・・。
気分を害したわい。

 

試合で絡んだ事は、LIBERTA以前の方が印象に残っておるかのう。まあLIBERTA嫌いやから、意図的に俺の潜在意識がその時の記憶を閉ざしておるだけかも知れんが。気分を害したわい。
しかし前述したように、LIBERTA以前て組んだのも当たったのも数えるほどやったから、1試合1試合より印象に残っておるんじゃろうな。
対戦したので印象的なのは、これまで奴とはシングルを2回(少ねえ)やっておるのじゃが、直近、コロナ禍前にやって俺が負けた、いまだに引きずる2回目ではなくその前の1回目、シングル初対決の方。遺恨とかそこまでの流れとか全くなく、唐突に有料興行の休憩前に組まれたシングルである。
内容は割愛するが、後に政岡本人も、あの試合がターニングポイントになったと言うておった。
じゃあ、ベストバウトに入れとけやちゅうツッコミの一つも入れたくなるが、それが俺と政岡のいわゆる「近いようで遠い」なのであろう。まあ俺、あの時体調終わってたから、もっとベストな状態でやれたらなと後々思うており、悪い事したのうと柄にもなく思うておったのだが、そう本人がプラスに捉えてくれており良かったわ。ただ数年後、体調結構万全でやられとるんやけどのう。俺滅多に負けへんねやけどな。それが自慢であったのに。気分を害したわい。


組んだ時の方はのう、政岡って結構大事な局面で怪我するんじゃ。今回もそうだったじゃろ。これからのプロレス人生、順風満帆なんは俺がお墨付きをやるが、唯一懸念されるのがコレなんじゃ。
その、当時手首おれおさんと言われとった、りんくうシークルでの無料興行で政岡が骨折した試合、それ組んでたの俺じゃ。内容云々でなく強烈に印象に残っておる。
自分の立場に置き換えたら相当辛いのがめちゃくちゃ伝わってきて、俺も何とも言えん気持ちになった。俺は相手を負傷させるのは大好物だが、この時は意図的なものでねえから余計に色々考えてしもうたのう。まあ今は笑い話なんじゃが・・・・、て政岡は笑い話て思うてなかったらどうしよう、気分を害したわい。

 

まあ、いつまでも書いておっても仕方ねえ。
そんな旗揚げ以前から一緒やったけど、それ程濃密な時間は無かった政岡との12年間超、であるが、紫焔所属最後の興行、アイラブ紫焔に俺が何故か組み込まれ、更にエツの野郎、アイラブ政岡純ルールやと!?
気分を害したわい。

ただ、このカード、本来政岡が怪我してなくて、通常の決定カードやってたら実現してなかった。結果論だがこれもまたプロレスの神様の巡り合わせか。最後の最後に間接的ながら奴と絡む機会が来るとは。
正直、アイラブの試合終わるまではLIBERTAでの確執があるから、ぶっちゃけその借りを何とかしてやろうちゅう気持ちが常に前に出ていた。わかるじゃろ。販売されてたパンフレットのコメントも、エンドロールのコメントも。アレ事前にコメント取りに来やがったから、送り出す立場として平静を装いながらも、次会うまでは復讐は忘れといたるとか、生きてりゃまた対戦の機会はあるとか、もうそんな感情のみであったのだが、試合後、奴がなんとも言えない笑顔をしてくるのだ。

 

 

 

 

そんな笑顔で俺を見るな。

 

 

 

 

 

本来こんな茶番の帝王が提案した茶番試合なんぞ、怒りに任せてぶち壊すんが俺やのに、何か変なスイッチ入ってしもうたんかのう。柄でも無い、ハイカラな言葉で言えば、ノスタルジックとか言うのか、妙な感情に支配されてしまい、そこであの笑顔じゃ。
次に会う時まで復讐は忘れといてやろうと思うた事も、もう忘れてしもうた。
自然に握手、そして抱擁なんぞしてしもうた。
気分を害したわい。

 


やっぱり俺もアイラブ政岡、いや、アイラブ純くんだったんかのう。
最後に素直になれたかな。
しかし、もう復讐云々は置いといて、俺が辞めるまでにもう一度リングで対峙しよう。
それまでどんどんのし上がって出世しろよ。
直近で負けてる俺がバカみてえじゃからのう。


とにかく、前向きな卒業なんじゃ。

これからの前途ある若者の輝かしいスタートラインに立ち会えた事を、口も腐る思いで言うがまあ光栄な事ですわ。

新たなステージに昇華して行く君に幸あらん事を。
小さな団体のお山の大将を気取るおっさんからの餞である。

 

行ってらっしゃい。

 

 

 

 

 

 

追伸
今回はこれ以上ねえ辱めなブログに終始し気分を害したわい。
ただ、俺らもネクストステージ、新章がおっぱじまるのである。
それについては来週のブログで書くわ。
気分を害したわい。

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