どうもこんにちは、ボンバー奥野です。
ただいま台風真っ只中。
絶賛帰宅難民中です。
これを読まれている頃にはもう過ぎ去っているでしょうが、
皆様大丈夫でしたでしょうか？
大きな被害が無かったことを祈っております。

さて昨日は友人の結婚式がありました。
正直手放しでは喜べないほど今の僕には他人の結婚に焦り、妬み、嫉みを感じたりするんですが、デビュー戦も観に来てくれた数少ない友人の一人なのでそういった感情は抜きにしてちゃんとお祝いをしようと思っていたんです。
 
そう思っていたんです。

披露宴の余興を頼まれるまでは……。

しかもピン。

結婚式に呼ばれる数は人と比べて恐らくそれほど多くない方だと思うんですが、
呼ばれたら呼ばれたで余興を頼まれることがまあまああるんです。
もちろんそういう役を仰せつかること自体はとても有り難いし、
非常に光栄なことだとも思ってます。目立つのも嫌いじゃないですしね。
ただもう、これが大喜利だとしたらお題が難しすぎるんですよ。
もちろん僕に求められているのはええ感じのスピーチや歌やダンスやムービーなどではなく。
そういうのは新婦側の仕事なので新郎側の僕は笑いを取りにいかなけりゃいけないんですけど、テーマは結婚やら新郎新婦に絡んでなけりゃいけないっていう。
なんだったらちょっと感動要素も入ってりゃなおよしなんでしょうけどそんな余裕ないし。
複数人でやるなら仮にスベっても痛み分け出来るんですが、今回はピンなので完全に逃げ場がない。

あと、余興にはトラウマがありまして……。
以前、式の4日前に急遽余興で漫才をやってくれと頼まれたことがあったんですが、当時は仕事が忙しい時期な上に相方も2年ぶりくらいに会う大学の先輩というなかなかの条件下。
期限が3日しかないなかで夜な夜な梅田のジャンカラでああでもないこうでもないとネタを煮詰めていたんですが一向に良いものが出来ず……。
もう明日なのに何も出来てないいよいよヤバいぞという時にふと降りてきた何かを感じてなんとか一気にネタを書き上げたんです。
やっぱり人間追い詰められたらハイになってなんとかできるもんだな、と。
そのまま一度帰宅して30分だけ寝て朝方から本番ギリギリまでネタ合わせをしてなんとか形になるか、というところまでは仕上げて会場へ。
新郎新婦はともに大学の友人で、長く付き合ってる間色々あったけどいよいよ結婚するのか、と個人的にもお世話になっていたこともあり前半から結構ウルウルきてたんです。
これは余興も頑張って少しでも花を添えられればな、と殊勝な気持ちになってネタを頭の中で反芻し始めたところで気付いたんです。
普段二人とも全然遠慮なくイジっても大丈夫なタイプなので大いにイジるネタを作ったんですが、さすがに一度二人が別れるキッカケになった新婦の元カレのことをイジるのは流石にマズくない？いや、やっちゃダメだろと。平場ならともかく、この場では絶対。
一気に汗がドッと吹き出てきたもののもう出番も5分前。
とりあえずこっそり新婦の元へ。

「アカンに決まってるやろ！！！」

ですよねー……。
そして相方の元へ。

「お前マジか……」

いや、アンタも気づいてませんでしたやん。
まぁ、そこの部分を考えたのはまるまる僕なんですが。

急遽元カレイジリを全カットして本番へ。僕の喋りは9割減。
相方の頑張りもあって、事なきを得たんですが、僕はただ横で立っているだけの人に。
賞賛の拍手の中に垣間見える「あの人なんのために出てきたの？」という視線。
そんな恥ずかしさももちろん甘んじて受け入れるしか出来ませんでした。
もし気付かずあのまま元カレイジりをしていたらそれどころじゃない大バッシングだったでしょう。
これはもう今思い出しても本当に恐ろしい。
こんなことがあったんでもう余興は出来ればやりたくないのです。

でもやりました。

なんとかやりました、昨日。

大してウケなかったけど。

でも、良し！

やっちゃいけないラインはちゃんと守れたので、良し！！

それだけで100点！！！

まぁ、なんやかんやありましたけど、余興って本当労力使うんですよ！
必死でやってんですよ。
だから皆さんも結婚式の余興はどれだけお寒い内容であっても大いに笑ったり泣いたりしてあげてください……。

それでは。