激走機関車レースの巻
すきなモンスターはロシモフ。上田馬之骨でございます。さて、9月3日は皆さんご存じの通り、どらえもんの誕生日だったわけで、色々と界隈がにぎわっていた模様。ちなみにドラミの誕生日は12月2日らしいが、ならばガチャ子は?と調べたがどうやら設定がないらしい。打ち切り以前の初期ドラを代表する迷キャラだけにもったいない。というか、ガチャ子は何のために未来から来たのかもいまいち覚えていない。
というわけで、ドラえもんの中から私のいちばん好きな話である、「分かいドライバー」について語りたい。分かいドライバーとはその名の通り、何でも分解できるドライバーであり、すごーいやつなのだ。最初は腕時計を分解するためにドラえもんが出してきたのだが、洗濯の取り入れに手を貸せというママの要求に応えるため、のび太を分解するという荒業に出るのである。そして分解されたのび太の腕をママに差し出すと、ママは失神してしまうのだが、それを見て「あれ、人を呼んでおいて寝ちゃうなんて」と呟くのであった。しかし、分解されたのび太はその間放置されており、なんとか頭と胴体と片腕と片足だけくっ付いて、ドライバー片手に街へ出るのだ。そしてドラえもんとのび太の残された部分は、のび太を探しに行くのである。
そしてジャイアンに出会うのだが、ドライバーの奪い合いでもみくちゃになっていた所、分かいドライバーに触れてしまい、のび太もジャイアンもバラバラに分解されてしまう。そこでいち早くのび太が、頭部以外ジャイアンの体を手にするが、のび太の残りの部分と分かいドライバーを手に入れたジャイアンが逃亡し、自動車をバラバラにしてしまう。
その後もう一度出会ったのび太とジャイアンが、体と分かいドライバーを交換することとなる。すると、先ほどジャイアンが分解した自動車の持ち主が現れ、のび太を探していた残りの部分を誘拐し、人質にして修理代を身代金として要求する。そんな大金が払えないと困るのび太だったが、ビルの解体が高すぎると業者と話をしていたビルのオーナーに出会い、自動車二台分のお金と引き換えに、分かいドライバーでビルをバラバラにするのであった。そして、無事身体を取り戻したのび太であった。これにこりてもう悪さをするなとドラえもんに言われるのだが、その次のコマでは頭を取り外し、ドラえもんに「悪いけど歯を磨いてきてよ」それに対してどらえもん「ちっともこりてない」。で話は終わるのであった。
というわけで、今回はドラえもんで一番面白いエピソードである、分かいドライバーについて解説した。しかし、藤子・F・不二雄先生の作品はおもしろい。次は、21エモンで宇宙人の客と客がケンカする話を紹介できればと思っている。というか、ドラえもん以外にも新作アニメをやってほしい。需要はあると思うのだ。SF異色短編はドラマ化されたりもしてるので、まだチャンスはある。是非ともウメ星デンカを再び地上波で流してほしい。いや、ネット配信限定でもいい。むしろ白黒版がいい。スッパッパ 。
つづく
【次回予告】
敵はアメリカ?もぐら番長、コストコに行く。
次回「モナリザの弾痕」にご期待ください。
